OAGドイツ東洋文化研究協会とのコラボ展示 企画展 「我ら皆兄弟とならん―日本におけるドイツ人捕虜1914 – 1920」 平成22年3月2日(火)~30日(火) [終了]
第一次世界大戦後青島で捕虜となった4800名あまりのドイツ人は日本に送られ、1914年から1920年まで全国16箇所の俘虜収容所に収容されました。彼らはそれぞれの収容所においてもともとの職業を生かした仕事に従事し、収容所によってはかなり自由な雰囲気の中、出版活動なども行い、また地元の人々との心温まる交流も生まれました。彼らの中にはパン職人、ビール醸造人、靴職人、音楽家などがおり、彼らからその仕事を教わった日本人もいました。彼らにより、日本で初めてベートーベンの第九交響曲が演奏され、バウムクーヘンがもたらされました。
捕虜たちはいかにして苦渋に満ちた収容所生活の中で、楽しみを見出していったのか、100年前の日本人、また日本人との交流をドイツ人たちはどのように見ていたのかを手紙、日記、写真などで紹介します。企画展では収容所生活の歴史的背景、収容所での活動状況、日本人との交流および捕虜たちから生まれ、引き継がれ、広がっていったものに焦点をあてます。
- 主催
- 奈良県立図書情報館、OAGドイツ東洋文化研究協会
- 場所
- 2F メインエントランスホール
- 期間
- 平成22年3月2日(火)から30日(火)
- 展示概要(パネルのテーマ)
-
- 青島 - ドイツの陽のあたる場所
- 拘束 - 日本へ到着
- それぞれの収容所について
- 収容所管理当局 - 日本人の厳しい規律
- 宿泊 - 生きる世界を創る道具板
- 収容所内の経済と職業 - 早くて入念な仕事
- 食事 - 「おいしいやつがきたぞ!」
- 農業 - 小北海道
- お祝い - アナタ!タクサンビール!
- 授業 - カボチャには二つの種類がありまして・・・
- スポーツと遠足 - がんばれ!がんばれ!
- 音楽と演劇 ― 郷愁のシンフォニー
- 展示会 - 収容所生活の成果の発表
- 帰還 - 鉄条網の垣よ、さらば