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平成20年4月1日から平成26年3月31日までのイベント(アーカイブ)情報です。
室町時代後期から安土桃山時代になると、従来とは感覚も構造自体も一変した当世兜(とうせいかぶと)が出現します。
その特徴は、簡易な鉄板製の内鉢の上に、和紙を重ねた張懸(はりかけ)などで様々な形を造り出す手法が用いられたことです。それによって意のままの造形が簡単にできるので、個性豊かな武将達の格好の自己主張の具として急速に普及していきました。
これらは神仏への信仰、被り物、動植物、器財などまさに百花繚乱の様相を呈しています。
今回は、中近世におけるわが国最大の甲冑生産地であった奈良に因んで、いわゆる戦国武将たちの遺品を中心に、こうした異形の兜と立物を紹介します。
【講師略歴】
宮崎 隆旨(みやざき たかし)
1943年広島県に生まれる。関西大学大学院修士課程終了。
1973年奈良県立美術館に勤務(学芸員)、2001年同館館長。
2009年から奈良県立万葉文化館参与。博士(文学、関西大学)。
主な著書に『戦国変り兜』(角川書店 1984年)、『奈良甲冑師の研究』(吉川弘文館 2010年)など。